薄川堤防

永享11年（1439）造営の社殿です。室町時代の手法を各所に残す、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)です。松本地域の神社建築の中では最大のものです。つかまじんじゃ。本殿が重要文化財。拝殿が県宝、銅鐘、陵王面・納曽利面が市重文に指定されています。

大正8年（1919）建築の旧制高等学校校舎です。重要文化財。現在では「あがたの森」の通称で親しまれています。

　松本市の市立美術館です。松本出身の美術家・草間彌生の常設展「草間彌生　魂のおきどころ」を始め、書家・上條信山、画家・田村一男など郷土ゆかりの作家の作品を収蔵・展示するほか、年間を通じて企画展を開催しています。令和4年4月リニューアルオープン。

　旧山辺学校校舎は明治18年（1885年）築造です。 　和洋折衷の様式に加えて、特徴的な八角塔は、明治9年完成の国宝旧開智学校校舎とよく似通っており、明治初期における学校建築のひとつの到達点をみることができます。 　小学校の校舎として昭和に入るまで利用され、その後は役場庁舎、保育園、公民館と、時代とともに役割を変えつつ、大規模な復元工事を経て、昭和60年、長野県宝に指定されました。 　...

　民藝（みんげい）運動は、柳宗悦（やなぎ・むねよし）らが大正15年（1926年）に「日本民藝美術館設立趣意書」を発表したことがその端緒とされています。 　柳らは、手仕事により生み出された日用品に美術品としての地位を与え、緻密な理論を用いてそれまでの「美術」の領域を拡張しようとしました。この試みは当時の知識人の間で大きな反響を呼び、厳しい批判にさらされる一方で、全国各地に熱烈なフォロワーを生...

　松本平は二千メートルから三千メートル級の山々に囲まれた盆地です。 　山地に降った雨はいったん地下深くへ蓄えられ、長い時間を経て再び地上へと湧き出します。 　松本の中心市街地にある井戸は、いわば自然と人のくらしとのつなぎ目。古くから松本の特産である酒造りや味噌づくり、菓子づくりでも用いられ、いまもなお生活とともにある水です。 　もしまちあるきの途中で井戸をみかけたら...

市立博物館です。明治３５年（１９０２）から昭和６１年（１９８６）まで当地で営業していた「竹内度量衡店」が前身です。「はかる」にまつわる道具・関連資料約1,300点を収蔵しています。

　松本の中心市街地を通る旧善光寺街道沿いに、蔵造りの建物が立ち並ぶ中町（なかまち）。特徴的な白と黒のなまこ壁が古い城下町としての面影をしのばせる、人気の商店街です。 　松本城の大手門を出てすぐの中町は、本町、東町とともに「親町三丁」といわれ、商家の中でも有力な呉服商や酒屋などの大店が集まる、いわばメインストリートでした。 　明治21年に起きた大火で、中町でも大半の家屋が焼失、残ったのはわ...

　硬めに炊いたごはんを炭火で焼き、ごまだれ、くるみだれ、山椒だれなどの醤油や味噌ベースのたれをつけた信州の伝統料理です。

　松本市の中心市街地の南東に、地元で弘法山（こうぼうやま）とよばれる小高い丘があります。 　頂上部に古墳があることは古くから知られていましたが、戦時中には高射砲の台座が据え付けられるなど、それほど重要な遺跡とは考えられていませんでした。 　昭和40年代のおわりに、一帯を学校用地として造成する計画が持ち上がり、初めて本格的な発掘調査が行われることになります。 　結果は驚くべきものでした。...