古田晁記念館
筑摩書房の創立者、古田晁(ふるた・あきら)は、現在の塩尻市小野地区にあたる筑摩地村に生まれました。旧制松本中学、旧制松本高等学校(現・信州大学)を経て、1930年に東京帝国大学文学部を卒業しています。
父親が経営する商会で海外駐在員として勤務したのち、筑摩書房を設立。戦争という過酷な状況下で、紙などの物資不足に悩まされながらも、良書を世に送り出す矜持を失わなかったと伝えられます。
戦後も良書の出版を使命とし、時に採算を度外視したため何度も経営難に陥りますが、郷里に所有していた山林を売り払うなどしてしのぎ、最後まで創業の精神を貫きました。
古田晁記念館は、つながりのあった文学者や学者と交わした書簡など、出版人・古田の足跡が分かる資料を展示しています。
Basic Information
所在地
長野県塩尻市北小野